MasterCardコンタクトレスってなに?タッチするだけの簡単キャッシュレス決済を紹介

海外では主流であり、日本でも知名度がだんだん上がってきている決済方法の「Mastercardコンタクトレス」

電子マネーの支払いのようにカードをピッと決済端末にかざすだけでクレジットカード支払いができ非常に便利ですが、日本ではあまり多くの人が使っていない印象を受けます

一方で、徐々にMasterCardコンタクトレスに対応するクレジットカードや店舗が増えており、今後利用可能なカードや店もさらに増えて行くと予想できます。

そこで、今回はその決済方法「MasterCardコンタクトレス」について以下の内容を解説します。

  • Mastercardコンタクトレスはそもそも何か?
  • Apple Payでの利用方法
  • 利用できるクレジットカード

MasterCardのコンタクトレスって何?

まず最初は、あまり知られていないMasterCardコンタクトレスについてのガイドラインから見ていきましょう。

根本のシステムは若干異なるのですが、Suicaで改札を出る時にカードをかざして決済する時のことをイメージするといいでしょう。

MasterCardコンタクトレスの概要

MasterCardコンタクトレスは、そもそもは「Pay Pass」と呼ばれていたサービス。

クレジットカードでは以下のようにカードリーダーにスライドするか差し込むかで支払いをしていましたよね。

  1. 磁気ストライプを読み取り機にスライド
  2. ICチップをカードリーダーに差し込む

「MasterCardコンタクトレス」ではクレジットカードを決済端末にかざすだけで決済が可能に

クレジットカードの券面にウェーブマーク(非接触決済を意味する)があれば利用できます。

電子マネーのようにピッとカードリーダーに触れるだけでクレジットカード決済ができるようになったのです。

他の国際ブランドもコンタクトレスサービスを提供!

また、MasterCardだけではなく以下国際ブランドも同様のサービスを提供しています。

  • VISA→VISAのタッチ決済
  • JCB→JCBコンタクトレス
  • AmericanExpress→タッチ決済(コンタクトレス決済)

そのため、コンタクトレスを利用したいからと言って必ずしもMasterCardを選ぶ必要はなく、要望に応じた国際ブランドを選ぶことができます。

国際ブランドについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

海外ではかなり普及している(海外旅行には持っていきたい)

MasterCardコンタクトレスをはじめクレジットカードのコンタクトレス決済は世界的にみるとかなり普及しています

MEMO

例えばオーストラリアで発行される全てのMasterCardには、MasterCardコンタクトレスが搭載。

カード情報ポータルサイトを運営している「株式会社TIプランニング」の調査によると、2015年段階ですでにMasterCard利用の過半数がコンタクトレス決済だったそうです。

購入時の店員さんの掛け声も "PIN or Signature?" から "Tap here please!" に変わったという話からもかなり普及していることがわかります。

オーストラリアのようなキャッシュレス化が進んだ国の店舗は、そのほとんどがMasterCardコンタクトレスに対応。

ワーホリや留学に行く予定であればコンタクトレス機能が搭載されたMastercardブランドのクレジットカードを持っておくと便利でしょう。

キャッシュレス比率
(2021年)
韓国 94.7%
イギリス 57.0%
オーストラリア 59.0%
シンガポール 57.6%
カナダ 62.0%
スウェーデン 48.9%
アメリカ 47.0%
フランス 44.8%
日本 24.2%
ドイツ 17.9%

参考:キャッシュレス・ロードマップ2021

2021年時点での各国のキャッシュレス比率は上記の通りです。ほぼ100%に近い韓国以外の国の多くは40~60%程度だということがわかります。

それらの国と比べると、まだまだ日本での普及率は低いですね。日本は他国と比べて現金を安心して持ち歩くことができる治安の良さや、現金主義の人が元々多い点などが、キャッシュレスの普及が低い理由として挙げられます。

しかし、技術的な問題でもキャッシュレスがなかなか導入できない背景があります。これほど便利なMasterCardコンタクトレスがなかなか使えなかったのは何故でしょうか?下記にて詳しく解説します。

これまで日本では使えなかった理由は?

Mastercardコンタクトレスは世界的にみると数年前からかなり実用化されており、日本に入ってきたのが最近というだけです。

その背景には非接触決済システムNFCの規格が国内と海外で異なるということが大きく影響しています。

決済するための通信技術であるNFCには、もともと以下のような規格があります。

TypeA フィリップス社
TypeB モトローラ社
Felica(typeF) ソニー

この中で、主に国内で利用されている通信技術はソニーが開発した「Felica」です。SuicaやPASMO、楽天Edyなんかの規格も全てFelica。

一方、海外では主にTypeAかTypeBが利用されており、逆に国内ではそれらの規格は利用されていませんでした。

Mastercardコンタクトレスも海外で主流のTypeAとTypeBを採用しており、カードリーダーがFelica向けの日本では利用できなかったのです。

しかし、近年のグローバル化の影響で日本国内でもFelicaのみならず、TypeA・TypeBに対応した決済端末が多くの店舗で導入され始めており、Mastercardコンタクトレスも主流な決済手段になると予測されます。

MasterCardコンタクトレスのメリット

MasterCardコンタクトレスを利用するメリットは以下のようなものが見られます。

  1. サインレスでスムーズに決済可能
  2. 少額決済でもしっかりとポイントが貯まる
  3. 世界基準のセキュリティにより安全性が高い

クレジットカード利用で求められる面倒な手続きも、コンタクトレスを利用することで解消

また、EMVという国際基準に準ずるセキュリティに守られ、ポイントも貯まっていくため普段のお買い物で利用するのにピッタリです。

カード情報を抜き取る接触型スキミング対策もバッチリ

海外でのカード利用で気を付けなければならないのがスキミング。

スキマーという特殊な装置を利用して、接触したカードから情報を抜き取り不正利用されます。

ただ、コンタクトレス決済では機械に通す必要もなく決済を終了させることができるため、スキミングも防ぐことができます

また、店員にカードを渡す必要もなく全て自分の手にカードを収めた上で手続きが完了。

海外では観光客を狙ったスキミングが横行している地域もあるので積極的にコンタクトレス決済を取り入れて行きたいところです。

MasterCardコンタクトレスの利用方法

MasterCardコンタクトレスは、カードをレジにある対応機器にかざすか、Apple payにカードを登録して利用することができます。

では、具体的にどのように利用するのかを見てみましょう。

MasterCardコンタクトレスの利用方法は簡単

まず、「カード本体を使う場合」ですが、先ほど説明した通りレジにある対応機器にかざすだけで決済が完了します。

特に事前にするべきことはなく、店員さんににMasterCardコンタクトレスを使う旨を伝えるだけ。誰でも簡単に利用することができますね。

場合によっては、当人のサインが求められることも
MasterCardコンタクトレスは基本的にサインレスのサービス。決済の度にいちいちサインをする必要はありません。

しかし、例外として以下のような場合にはサインを求められることも。

・サインが必要という規則のあるお店での決済
・高額な商品の決済

柔軟に対応しましょう。

Apple Payでもコンタクトレス決済が可能に

もう5年程前になりますが、実は2017年の夏からApple PayでもMasterCardコンタクトレス決済をすることができるようになりました。

これによって、海外でもApple Payに登録したクレジットカードで決済できるようになったのです。

MEMO
今まではApple Payに国内のクレジットカードを登録すると電子マネーのiD・QUICPayのどちらかに振り分けられる形に。
iD・QUICPayの決済システムは日本規格のFelicaなので、Type-A・Type-Bがメインの海外では利用できませんでした。

Apple PayではMaster Cardブランドならコンタクトレス決済が可能?

カード本体でMastercardコンタクトレス決済が利用できるのはウェーブマークがついているカードのみ。

しかし、Apple PayではMastercardブランドのクレジットカードであれば、どのカードでも利用できるといわれれています

デバイスアカウント番号にMasterCardという欄が表示されれば利用できるそうなので、一度試してみる価値はあるでしょう。

ただ、カード会社が公言していることではなくあくまでクレマイ独自の見解なので過信は禁物。
実際に利用できるかどうかはお手持ちのMastercardを実際にApple Payに登録して確かめてみてください。

Apple PayでMasterCardコンタクトレスを利用する方法

Apple PayでMasterCardコンタクトレスを利用する方法は以下のようになります。

  1. 携帯のウォレットアプリを開く
  2. 右上の+をタップ
  3. 手動または写真でカードを登録
  4. 画面に出てくる指示に従い情報を入力していく
  5. カードが登録できたら、Apple Pay利用可能店舗でコンタクトレス決済が可能に

ただし、Apple PayでMastercardコンタクトレスが利用できるApple端末は以下のもの。

  • iPhone7以降の機種
  • Applewatch series2、3
  • iOS11.0以降

古い機種やバーションアップをしていない場合は利用できないことには注意が必要です。

Apple PayでMasterCardコンタクトレス決済するメリット

Apple PayでMasterCardコンタクトレスを利用するメリットは以下のようなもの。

  • カードを持ち歩く必要がなく、紛失盗難の心配がない
  • カード自体のナンバーやiDが利用時に共有されないため、安全性が高い
  • そもそも備わっているApple Payの強固なセキュリティシステムによって保護される

主にセキュリティー面が大きく向上します。

カードを盗難されたり情報を抜かれたりする危険がある海外では、Apple Pay上でMasterCardコンタクトレス決済をした方がいいでしょう。

日本でMasterCardコンタクトレスに対応している店舗はあるの?

国内でMasterCardコンタクトレスの支払いに対応しているところはまだ多いとは言えませんが、徐々に増えてきているのは確かです。

現在MasterCardコンタクトレスに対応している主な店舗をピックアップしました。

  1. セブンイレブン
  2. ローソン
  3. ファミリーマート
  4. コカ・コーラ(自販機)
  5. イトーヨーカドー
  6. TSUTAYA
  7. マクドナルド
  8. 表参道ヒルズ
  9. 京王百貨店
  10. 六本木ヒルズ
  11. ZARA

数年前はわずか数店舗しか対応していませんでしたが、ここ3年程で一気に拡大しました。今後もさらに対応店舗が増え、利用できるシーンが増えると予想されます。

先に備えて今からコンタクトレス機能が付いたカードを発行しておくのもいいでしょう。

MasterCardコンタクトレスに対応しているクレジットカード会社

では実際に、MasterCardコンタクトレスを搭載しているクレジットカードを見て行きましょう。

現在、MasterCardコンタクトレスに対応しているクレジットカードを発行している主要な会社は以下の通りです。

  • 株式会社イオン銀行(イオンカードセレクト)
  • 株式会社オリエントコーポレーション(オリコカード)
  • 株式会社ジャックス(ジャックスカード)
  • 三井住友カード株式会社(三井住友カード)
  • 三井住友トラストクラブ株式会社(TRUST CLUBカード)
  • 三菱UFJニコス株式会社(MUFGカード)
  • 楽天カード株式会社(楽天カード)
  • PayPayカード株式会社(PayPayカード)

オリエントコーポレーション発行の一部のクレジットカード

オリエントコーポレーションはオリコカードを発行しているカード会社。

TOKIOの長瀬さんが広告塔を務めるクレジットカードでCMを見かけたことがある方もいるのではないのでしょうか?

オリコカードの中でMasterCardコンタクトレスに対応しているクレジットカードは以下の通り。

カード名称 年会費 海外旅行傷害保険
Orico Card THE PLATINUM 20,370円 最大限度額1億円
Orico Card THE GOLD 初年度無料(翌年11,000円) 最大限度額5,000万円
OricoCard PayPass 初年度無料(翌年1,375円※1) 最大限度額2,000万円
Upty PayPass 永年無料 無し
オリコカード 初年度無料(翌年1,375円※1) 最大限度額1,000万円
Skywalker Card MasterCard 初年度無料(翌年1,100円※2) 最大限度額2,000万円
イクスピアリカード 永年無料 無し

※1 年に一度の利用で翌年の年会費が無料に
※2 年に10万円の利用で翌年の年会費が無料に

mastercardコンタクトレスが利用可能なオリコカード

これらのカードは全てウェーブマークがついておりカード本体でコンタクトレス決済できるため、Apple payを利用できないAndroidスマホを利用している方にもおすすめです。

海外旅行好きにはSkywalker Card MasterCardがおすすめ

Skywalker Card MasterCardは、旅行サービスを提供するH.I.Sと提携したカード。

そのため以下のように旅行や移動に関する特典が豊富に付帯しています。

  • H.I.S関連のサービスでは還元率が5倍に
  • 海外旅行中のサポートが充実
  • 成田空港免税店での優待
  • 得タクと表記のあるタクシー利用で優待

海外旅行が好きな人は上記の表の中でもこのカードがピッタリでしょう。

ジャックス発行の「ジャックスカード MasterCardコンタクトレス」

ジャックスはジャックスカードを発行しているカード会社。

通常還元率が1.75%のものや、Amazonでの利用で2%以上の還元率を誇るカードなど、魅力的な独自のポイントプログラムを持つカードが多数あります。

その中でMasterCardコンタクトレスが利用できるカードは、「ジャックスカード MasterCardコンタクトレス」のみ。

ジャックスカード MasterCard® PayPass™

このカードならApple Payのみならずカード本体でもMasterCardコンタクトレスで決済することができます。

http://www.jaccs.co.jp/service/card_lineup/jaccscard/paypass/

海外旅行傷害保険も付帯している

ジャックスカード MasterCardコンタクトレスには、最大限度額2,000万円の海外旅行傷害保険が付帯しています。

事故・賠償責任はもちろん、海外では怪我や病気の際の治療費がかなり高くなっています。保険が付帯することで、安心して海外生活を送れますね。

インターコムクラブでさらに便利なカードに

ジャックスカードには、無料で入会できる「インターコムクラブ」というサービスがあります。

こちらに入会することで、以下のようなサービス・特典を利用可能に。

  • Web明細の確認・印刷が可能
  • ポイントの交換・引き換えがスムーズに
  • いつでもネットキャッシングが可能
  • 本人認証サービスによるカードセキュリティの強化
  • オンラインモール「Jaccsモール」で最大12倍の還元
  • キャンペーンへエントリーできる

コストもかからないため、ジャックスカードを発行した場合にはインターコムクラブに入会しておくといいでしょう。

dカードでは利用不可?

以前はマスターカードの公式ホームページにはコンタクトレス決済の提携会社としてdカードが明記されていました。

dカード

dカード

  • VISA
  • Mastercard
ローソンで5.0%を始め多数の特約店を持つオトクな年会費無料カード。docomoユーザーならさらに◎。
  • 節約◎
  • 電子マネー
  • 買い物◎

しかし現在ではそのページが削除されており使用可能か不明だったのでdカード担当の方へ電話で問い合わせをして見ました

dカード側では使用不可と述べていたが...

筆者「dカードのサイトには、MasterCardコンタクトレスのロゴがある店舗で利用できると表記されていましたが、MasterCardのサイトでは現在対応会社に指定されていません。」

担当者「今調べたところ、MasterCardコンタクトレスのサービスは終了しており、現在dカードでは対応していません」

2019年1月現在では、このようなやり取りがありました。

ただ、使えるという報告も相次いでるので謎は深まるばかりです...。

2022年5月現在dカード公式サイトには「MasterCardコンタクトレス対応」と記載あり

2022年5月現在、MasterCardの公式サイトにはdカードが提携している旨が変わらずありません。

一方で、dカード公式サイトには「MasterCardコンタクトレス対応」の記載がありました。

MasterCard公式サイトには記載がなく、dカード公式サイトには対応していると明記されているという、少々妙な状況になっています。

お手持ちのMastercardブランドのクレジットカードを実際にApple Payに登録して、ローソンで支払いできるか試してみるのが一番手っ取り早そうですね。

まとめ

2022年5月現在、オリコカードやジャックスカード、楽天カード、イオンカードセレクトなど、さまざまなクレジットカードがMasterCardコンタクトレスに対応していることがわかりました。

ただ、対応していると記載のないカード会社のクレジットカードでもApple Payであれば使えたという声もあるので、まずはお手持ちのMastercadブランドのクレジットカードを、試しにApple Payに登録して確認してみると良いでしょう

まだMastercardブランドのクレジットカードをお持ちでない方は以下の記事で探して見てください!

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